『千と千尋の神隠し』というジブリ映画には、さまざまな印象的なキャラクターが登場しますが、中でも湯婆婆は物語において中心的な役割を果たしています。
彼女の存在感と圧倒的なキャラクターは、観る者に強い印象を与えることでしょう。湯婆婆を演じる声優についても興味深いですね。さらに、この作品の舞台版が最近になって再演され、多くの注目を集めています。
そこでここでは湯婆婆の声優やモデルになった人などについてもご紹介したいと思います。
湯婆婆の声優は夏木マリさん
湯婆婆は映画『千と千尋の神隠し』の八百万の神々が集う油屋温泉旅館の経営者で、彼女自身も魔法を操る能力を持っています。
顔には深いしわが刻まれ、表情は険しい。彼女の頭髪は白く、マッシュルームのような大きな形状をしており、通常の体格に比べ頭部が大きく見えるため、全体的に不均衡な体形です。
湯婆婆について
湯婆婆は、その威圧感ある声と行動で周囲を圧倒し、油屋の多くの従業員から恐れられています。
彼女は千尋に対しても初めて会った時から強く出ることで知られています。ビジネス面では利益を重視し、神々の客に対しては巧みに振る舞います。
息子の坊に対しては、通常の厳しい態度が一転して甘い声をかけ、溺愛する一面も見せています。また、彼女は大きなカラスに変身する能力を持ち、時折、油屋を離れる謎めいた行動をとることもあります。
銭婆について
物語のクライマックスに登場する銭婆は、湯婆婆の双子の姉であり、性格は湯婆婆とは正反対です。
非常に穏やかで優しい老女で、千尋たちを暖かく迎え入れます。彼女は魔法よりも手仕事を重んじ、千尋に親しみを持って接し、「おばあちゃん」と呼ばれるまでになります。また、彼女は千尋に保護的なヘアゴムを贈り、迷子のカオナシを家に迎え入れます。
銭婆と湯婆婆は「双子でありながら昔から仲が悪い」と述べており、彼女は油屋から離れた静かな場所で孤独に生活しています。
それにもかかわらず、銭婆は湯婆婆に匹敵、あるいはそれ以上の強力な魔法を使うことができるとされています。
夏木マリさんについて
夏木マリさんは、1971年にアイドル歌手として芸能活動をスタートし、1973年に現在の芸名に改名しました。彼女はテレビドラマ、特に人気刑事ドラマや映画「男はつらいよ」に出演し、その後も舞台での活躍を広げていきました。
夏木さんは歌手活動も継続しており、多様な音楽ジャンルに挑戦しています。彼女は国内外での活動を展開し、劇団の主宰者としても知られるようになりました。最近では、ウーバーイーツのCMでスタイリッシュな役を演じ、多世代にわたり認知されています。
彼女の端正な顔立ちと維持された美しいスタイルは、多くの女性から憧れられる理由です。ファッションに対するセンスも評価されています。
夏木マリさんは『千と千尋の神隠し』で湯婆婆と銭婆を演じ、両者の異なる性格を同一の声で表現し、その演技は高く評価されました。
アフレコに関するエピソードとして、監督の宮崎駿は彼女にキャラクターごとの声の使い分けをしなくてもよいと指示しました。このアプローチにより、夏木さんは一つの声で異なるキャラクターのニュアンスを表現し、彼女の技術が際立つ結果となりました。
湯婆婆モデルになった人は?
湯婆婆のモデルになった人に関してはいくつかの憶測が立っていますが、中でも信憑性があるなと思ったのが、スポーツ報知で掲載されたなつきさんのコメントです。
夏木は湯屋「油屋」の経営者・湯婆婆を演じた当時を振り返り「宮崎駿監督がいらして『ジブリっていうのは一番上に鈴木さんっていうのが金勘定してるんだよ』とおっしゃった。鈴木さんの女版をやればいいんだと思い、楽しくなった思い出があります。鈴木さんが湯婆婆のモデルなんじゃないかと思います」と明かした。
引用元:スポーツ報知
見た目の部分で言うとタレントの黒柳徹子さんでは?との噂も立ちました。しかし上記のコメントを加味すると一番信憑性がありますよね。
まとめ
今回は千と千尋の神隠し内でも重要人物として取り上げられる湯婆婆についてみてきました。夏木マリさんはすごくハマり役だったように思いますし、見事に湯婆婆・銭婆の役を演じてくれました。
当記事でご紹介した内容なども含めて千と千尋の神隠しを見てみても面白いのではないでしょうか。ぜひ参考にしてみて下さい。