【千と千尋の神隠し】釜爺の正体は？モデルはイザナギって本当？

2024年7月11日

『千と千尋の神隠し』は、未だに高い人気を誇る映画で、その中で数多くのユニークなキャラクターが観客を魅了しています。

特に注目すべきキャラクターの一人が釜爺です。彼は多くの腕を持ち、湯婆婆が経営する油屋で重要な役割を担っています。千尋の物語においても、彼は中心的な存在であり、彼女の成長と密接に関わっています。

この記事では、油屋で働くこの謎多き老人、釜爺の正体に迫ります。

釜爺（かまじい）はどんなキャラクター？

釜爺の特徴は次の通りです。

年齢：40歳以上（40年前の切符を持っているため）
性別：男性
性格：頑固な職人気質を持ちつつも優しい

釜爺は見た目が老人で、40年前の切符を持っていることから、少なくとも40歳以上であることが推測されます。彼の頑固ながらも優しい性格は、千尋に対する助言や助けを通じて表れており、このギャップが彼の人気を高めている要因の一つとなっています。

油屋は釜爺がいないと成り立たない？仕事内容は何？

釜爺は油屋の地下に位置するボイラー室で勤務しています。彼はススワタリたちを指揮して石炭を運ばせる一方で、多くの腕を使ってボイラーを操作しています。また、特別なゲストが訪れた際には、リンの依頼で特別な薬湯を提供することもあります。

これにより、釜爺の主な役割は、油屋でのお風呂の温度調整やお湯の供給という、施設運営に不可欠な業務を担っています。油屋がお風呂屋であるため、釜爺の仕事は極めて重要です。

釜爺の正体は？モデルはいるのか？

釜爺の正体について、何が隠されているのでしょうか？油屋で重要な業務を任されている彼は、湯婆婆から非常に信頼されていることが窺えます。お風呂屋としての中核を担っており、それは彼と湯婆婆との間に強い信頼関係があることを示しています。この記事では、そんな釜爺の正体に迫る考察を展開します。

イザナギ説

釜爺の正体に関して一つの考察は、彼が日本神話の神様、イザナギであるというものです。物語の終盤で千尋に渡された切符が重要な手がかりとなります。釜爺が「昔は戻りの電車があったが、近頃は行きっぱなし」と述べたことから、イザナミが黄泉の国から戻った神話を連想させ、釜爺がイザナギである可能性を示唆しています。

カマドウマやザトウムシ説

釜爺が虫である可能性も指摘されています。特に彼の6本の腕を自在に操る様子は、カマドウマやザトウムシなどの虫を連想させるとされています。また、釜爺が前屈みでボイラーを操作する姿も虫の特徴を思わせることからこの説が生まれました。ただし、腕と足を合わせた本数が8本になるため、虫の正体だとは考えにくいともされています。

宮崎駿監督のオリジナル説

釜爺が宮崎駿監督による完全なオリジナルキャラクターであるという説も存在します。宮崎監督は過去にも多くのユニークなキャラクターを創出しており、釜爺も彼の創造的な発想の産物である可能性が高いです。この視点からは、釜爺が具体的なモデルや伝説に基づいていない可能性が考えられます。

釜爺と湯婆婆はどんな関係？

釜爺は油屋の重要な部分であるボイラー室を任されていますが、彼と湯婆婆の関係は映画では明確に描かれていません。二人が直接会話を交わすシーンは存在せず、釜爺が他の従業員と同様に湯婆婆に雇われていると思われがちですが、彼は湯婆婆を敬称で呼ぶことはなく、また銭婆のことも知っているため、湯婆婆についての詳しい知識を持っています。

これらの点から、釜爺が湯婆婆に非常に信頼されていることは明らかです。一部では、彼が湯婆婆の夫ではないかという都市伝説もあります。釜爺が湯婆婆のことを深く理解していること、そして彼女からの信頼が厚いことを考えると、この説が信じられるのも無理はありません。