【千と千尋の神隠し】緑の顔3つだけのだるまの名前は”かしら”?

【千と千尋の神隠し】緑の顔3つだけのだるまの名前は”かしら”?

『千と千尋の神隠し』は、一人の少女が奇妙な世界で経験する冒険を描いた映画です。

この映画の魅力の一つは、その世界に生きる個性豊かなキャラクターたちです。特に、身体が3つの頭だけというユニークなキャラクターに焦点を当て、その特徴や謎に迫る内容を紹介します。

目次

頭3つのだるまの名前はかしら!正体は一体?

『千と千尋の神隠し』は、普通の小学生、千尋が不意に異世界へと足を踏み入れる物語です。彼女の両親はこの世界の美味しそうな食べ物に手を出し、結果的に豚に変えられてしまいます。

両親を失い孤立した千尋は、ハクという少年と友達になり、神々が集う温泉宿、「油屋」で働くことになります。

油屋の経営者、湯婆婆の部屋には「かしら」と呼ばれる奇妙な存在がいます。この生き物は緑色の顔に大きな目と鼻、への字型の口とヒゲを持ち、唯一「おい、おい」と低い声で話すことができます。このキャラクターは転がったり跳ねたりする不思議な動きで登場します。

名前は?

この物語の中で、特定の名前を呼ばれるシーンはないものの、映画のクレジットには「かしら」と記されています。

「かしら」というキャラクターは3体存在しており、彼らは常に一緒に行動しています。個々に固有の名前はないものの、3体は同じ顔をしている一方で、口ひげの形が異なることからそれぞれの個性がうかがえます。

かしらの映画内での役割とは?

役割としては、かしらたちは湯婆婆の部屋で用心棒のように活動しており、湯婆婆とその息子、坊を守ることが主な任務です。部屋に侵入した千尋に対しては威嚇や攻撃の動作を見せることもありますが、彼らが部屋の外に出ることはありません。

物語の展開では、ハクが竜の姿で銭婆のもとから契約印を盗み、呪いにより瀕死の状態で油屋に現れます。このとき、銭婆の分身の魔法で坊はネズミに、湯バードはハエドリガラスに変身させられ、かしらは坊の代わりとして変身してしまいます。

変身した坊ネズミとしての冒険を経て、物語の最後には本来の坊に戻る際、かしらも元の姿に戻ります。坊としての姿を利用してこっそりごちそうを楽しむ場面など、ユーモラスに描かれています。

かしらのモデルは・・・意外な由来?

かしらのモデルについてさまざまな推測が存在します。
ここではその中から特に興味深い説を掘り下げてみましょう。

だるまとしての解釈

『千と千尋の神隠し』の世界では、かしらの起源や本質については詳しく語られていません。

しかし、彼らの特徴的な外見—頭部のみで存在し、転がる動き—から、だるまがモデルである可能性が考えられています。また、彼らが元の形に戻るシーンは、だるま落としのように一列に並ぶことからも、この推測にあたります。

江戸時代の怨霊との関連

もう一つの説は、かしらが江戸時代の怨霊、「舞首」と関連があるというものです。

この伝説は「絵本百物語」に記載されており、神奈川県真鶴の地で起きた三人の武士の悲劇を描いています。彼らは争いの末、互いに命を落としますが、死後も首だけの姿で争いを続けるとされています。その挿絵に描かれた3つの首が飛ぶ姿は、映画の中のかしらのイメージと酷似しています。

「おい、おい」の一言セリフ、かしらの声優は誰?

『千と千尋の神隠し』に登場するかしらは、そのセリフが「おい、おい」のみというユニークなキャラクターです。では、その声を提供したのはどの声優なのでしょうか?

声優は戸次重幸さん

この一言セリフの声優は戸次重幸さんです。戸次さんは北海道を拠点に活動する人気演劇集団、チームナックスのメンバーとしても知られています。彼の声は、テレビドラマや映画、舞台など、幅広いジャンルで聞くことができます。

改名前のクレジット

『千と千尋の神隠し』が公開された当時、戸次さんはまだ本名の佐藤重幸として活動しており、その名前でクレジットされていました。彼が戸次重幸と改名するのはそれから後のことです。

そのため、彼の名前の変更に気付かない視聴者も少なくないかもしれません。

まとめ

「かしら」というキャラクターについての情報をまとめますと、彼らの外見や振る舞いについて、だるまや江戸時代の怨霊「舞首」がモデルである可能性が推測されています。

特に、頭部のみの形状と動きがだるまに似ており、元の形に戻るシーンはだるま落としを連想させます。また、「舞首」の伝説に登場する3人の武士の話は、かしらの三体の姿と似ている点が挙げられています。

声の提供については、戸次重幸さん(旧名:佐藤重幸)が「おい、おい」という唯一のセリフを演じています。戸次さんは北海道発の演劇集団チームナックスの一員としても知られ、ドラマや映画、舞台などで幅広く活躍しています。

細かな点をより深くみてみると『千と千尋の神隠し』もより一層楽しくみることができそうですね。

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