千と千尋の神隠しで出てくる湯婆婆の息子の坊。そんな坊の部屋に注目があるようなので、色々と考察をまとめてみました。謎多き坊の部屋についてです。
坊の部屋は最上階に位置している
部屋が置かれた建物の一番上の階は、湯婆婆が常駐しているとされています。
この場所で、千尋が「ここで働きたい」と宣言し、自らの名前を失ってしまうという出来事がありました。また、湯婆婆の部屋の隣には、特定の部屋が隠されていることが明らかになります。千尋が初めて湯婆婆に会った際、特定の部屋は見せられませんでしたが、そこから聞こえてくる坊の大きな鳴き声が印象的でした。
その声が聞こえた際、湯婆婆はすぐに部屋へと向かい、カーテンを開けて坊に声をかけていました。このカーテンの向こうには坊の部屋があります。
その部屋には鍵がかかっているわけでも、檻に入れられているわけでもなく、事実上の閉じ込めはされていないとされていますが、湯婆婆からは「部屋から出ないように」という指示がされていました。
坊は、「外に出ると病気になる」「外にはばい菌が多い」と教えられて育ち、それが真実だと信じ込んでいます。その理由について詳しくは語られていませんが、外に出られた場合、それが湯婆婆にとって不都合だったからだと考えられます。
湯婆婆は、来訪者から名前を奪う、操るなどの行為をしており、他のキャラクターもこの人物に逆らうことの危険性を語っています。また、ハクが千尋を守るために行動していることからも、湯婆婆の危険性がうかがえます。
湯婆婆は、自分の本性を坊に知られることを避けたいと考えているのかもしれません。そのために「外に出ると病気になる」という嘘をついて、坊が外の世界に目を向けないようにしているのです。
なぜ、坊の部屋には窓が一つもないのか?
物語の中盤で登場する坊の部屋には、一つも窓がありません。通常、どんな部屋にも少なくとも一つは窓が存在するのが普通ですが、坊の部屋は例外のようです。
この状況は、湯婆婆が外の世界を坊に見せたくなかったという意図があるためかもしれません。窓があると、坊が外を覗くことが容易になり、湯婆婆にとって都合の悪い情報が漏れるリスクがあります。
加えて、湯婆婆は坊を深く愛しており、外に落ちる可能性を恐れているのかもしれません。窓からの転落事故は珍しくないため、湯婆婆としてはそのような危険から坊を守りたいと考えるのが自然です。
そのため、坊を安全に保つ目的で、意図的に窓のない部屋で育てられている可能性が高いです。
坊の部屋にあるものとは?
坊の部屋は大きなクッションやぬいぐるみでいっぱいで、そのすべてが通常の赤ちゃんのものよりも大きいサイズです。これは坊の体格が普通の赤ちゃんよりも大きいためで、部屋のアイテムもそれに合わせて大きく作られています。
部屋には、いくつかの大きなプレゼントボックスも並べられており、これらが誰からのものかは明らかではありませんが、湯婆婆が坊を大切に思っていることを考えると、これらが湯婆婆によって用意された可能性があります。
さらに、部屋の床はソファのように柔らかくクッション性があります。これにより、坊が転んだとしても怪我をする心配が少ない安全な設計になっていることが、湯婆婆が坊に対してどれほどの注意を払っているかを示しています。
この細やかな設定は、物語の中でキャラクターの関係性や環境をより深く理解する手がかりとなっています。
まとめ
千と千尋の神隠しに出演している坊の部屋について色々を考察をしてみました。湯婆婆からの深い愛情を受けている坊。その坊の部屋にたくさんあるぬいぐるみやクッションは湯婆婆からの愛情表現でもあるのかもしれません。