珠世は鬼でありながらも人間の心を持ち、炭治郎たちを助ける女性で、『鬼滅の刃』の中で非常に重要な役割を果たしています。今回は、珠世の過去や無惨との関係、無限城での活躍について詳しく解説します。
珠世のプロフィール:人を襲わない特殊な鬼?
- 名前: 珠世
- 身長: 150cm
- 体重: 40kg
- 職業: 医者・研究者
- 年齢: 実年齢400歳以上、外見年齢19歳
- 趣味: 読書、花の手入れ
- 声優: 坂本真綾
- 初登場: 漫画第2巻第14話
珠世は、かつて鬼舞辻無惨によって鬼にされましたが、現在は無惨の支配下から逃れ、彼を倒そうとしています。彼女は逃れ者として鬼からも追われています。
紫の小振袖を着た珠世は、炭治郎も思わず顔を赤らめるほど美しい女性で、優しげな目をしています。愈史郎という鬼の少年と行動を共にしながら、医者として人間界で活動しており、茶々丸という使い猫も大切にしています。
珠世は優れた医者であり、自分の体を改造して人間の血を少量摂取するだけで生きられるようにしました。また、鬼は通常食事ができませんが、彼女は紅茶を飲むことができます。見た目は若々しいですが、彼女は400年以上生きています。
珠世が鬼になった理由?実は過去に無惨と関係していた
珠世はかつて無惨に騙されて鬼になりました。
人間だった頃、彼女は病で死にかけていましたが、無惨が生き延びる方法を提案します。当時、彼女には幼い子供と夫がいました。家族と一緒に生きたいと願った珠世は無惨の提案を受け入れますが、その結果、鬼となってしまい、家族を襲ってしまいました。
縁壱との出会い
無惨と行動を共にしていた珠世は、「日の呼吸」の使い手である縁壱と出会います。無惨は縁壱に追い詰められ、珠世は無惨への憎しみを抱きながらも彼の支配から逃れることができませんでした。しかし、無惨が絶命寸前まで弱体化したことで、珠世は一時的に無惨の呪いから解放され、縁壱に全ての情報を提供しました。その後、珠世は自らの手で無惨の呪いを解くことに成功しました。
愈史郎との関係
珠世と行動を共にする愈史郎は、珠世の手によって鬼になった唯一の人物です。病に侵されていた愈史郎は、珠世から鬼になるかどうかを問われ、彼女の手で鬼となりました。愈史郎はほとんど血を摂取せずに生きており、人を襲うことはありません。
無惨との最終決戦
無惨との最終決戦の際、珠世は産屋敷邸で無惨に対抗するための薬を投与します。しかし、無惨は薬を分解し、珠世を殺してしまいました。珠世の決死の行動は、無惨を倒すための重要な一歩でしたが、無惨の力は強大で、一筋縄ではいきませんでした。
珠世の悲劇的な過去と彼女の勇敢な行動は、読者に深い感動を与えます。彼女の物語は『鬼滅の刃』の中で重要な位置を占めています。
珠世と胡蝶しのぶの関係
珠世としのぶは、鬼舞辻無惨を倒すために共同で薬を開発するパートナーでした。しのぶは鬼に家族を殺された過去があり、表面上は協力しつつも内心では鬼に対する怒りや憎しみを抱えていました。それでも、珠世の人柄や実力を知るうちに、しのぶは彼女を尊敬するようになり、最終的にはカナヲに「あの人は凄い方です 尊敬します」と語るまでになりました。
珠世としのぶが開発した薬とは?
珠世としのぶが開発した薬は以下の5種類。
- 人間返り – 鬼を人間に戻す効果があります。珠世が長年研究を重ね、しのぶの協力で完成しました。
- 老化 – 投与された対象を1分で50年分老いさせる薬です。無惨はこれにより急速に老化し、弱体化しました。
- 分裂阻害 – 無惨がピンチになると分裂して逃亡するのを防ぐ薬です。
- 細胞破壊 – 無惨の体内の細胞を内側から破壊する薬で、老化薬と併用して無惨を追い詰めます。
- 血鬼止め – 無惨の攻撃を受けた隊士たちの細胞破壊を止める薬です。これにより、戦い続けることができた隊士も多くいました。
珠世の血鬼術について
珠世の血鬼術「惑血」は、自らの血の匂いで相手に影響を与える能力です。以下の3種類の術があります。
- 視覚夢幻の香 – 相手に幻覚を見せ、身動きを取れなくする術です。炭治郎を助けるために使われました。
- 白日の魔香 – 脳の機能を下げ、嘘をつけなくする術です。無惨の名を口に出させるために使われました。
- 融通無碍の香 – 4コマ漫画で登場したネタ術で、炭治郎を「アホの子」にする効果があります。
珠世の登場シーン
珠世は原作第2巻第14話で初登場しました。東京・浅草で任務中の炭治郎が無惨に遭遇し、無惨が人間を鬼にした場面で、珠世が現れて炭治郎を助けます。珠世は炭治郎の妹・禰豆子が鬼でありながら人を喰わないことに注目し、彼女が鬼を人間に戻す鍵になると考えます。炭治郎と珠世は協力して方法を探すことになりますが、無惨の危険性を感じた珠世たちは浅草を離れ、炭治郎とは別行動を取るようになります。
炭治郎から元十二鬼月・響凱の血を入手する
珠世は炭治郎が元十二鬼月・響凱を倒した際、その血を猫の茶々丸を介して受け取っていました。この後も、禰豆子や他の鬼の血を手に入れ、自身の研究に役立てていきました。
【刀鍛冶の里編】炭治郎への手紙
「刀鍛冶の里」編で、珠世は炭治郎に手紙を送り、その中で禰豆子が近い将来、太陽を克服するだろうと述べていました。実際、珠世の予想通り、禰豆子は太陽の光を浴びても平気になり、たどたどしくも会話をするようになります。
珠世の名言集
「言わない 無駄に増やした脳みそを使って考えたらどうだ?」(第22巻196話)
珠世の代表的な名言です。無惨に吸収された後、どんな薬を使ったのか問い詰められたときに、挑発的な笑みを浮かべながら返したセリフです。普段の彼女とは違う一面が見られ、無惨に対する深い憎しみが伝わります。この煽りセリフは非常に印象的です。
「あなたは鬼となった者にも『人』という言葉を使ってくださるのですね そして助けようとしている」(第2巻14話)
珠世が初めて炭治郎の前に現れたシーンでの言葉です。この後に「ならば私も、あなたを手助けしましょう」と続きます。鬼となった人々を「人」と呼ぶ炭治郎に心を動かされた珠世の優しさが感じられる、印象深い場面です。
珠世のプロフィールとその役割
今回は珠世のプロフィールや能力、そして鬼となった経緯についてご紹介しました。珠世は鬼として波乱万丈の人生を歩みました。薬の開発には成功しましたが、最終的に無惨を自らの手で倒すことはできませんでした。
その美しさから多くの読者に愛され、彼女の死にショックを受けた人も多かったでしょう。珠世があの世で愛する家族に再会できることを願わずにはいられません。
まとめ
鬼滅の刃では珠世さんは非常に重要なポジションにいることがわかりました。彼女の最後は美しくも激しく、そして執念にも似たものを感じます。
ぜひ鬼滅の刃を視聴してみて下さい。