父の日はいつから始まった?作った人は誰?

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父の日

皆さんは「父の日」がいつか、きちんと覚えていますか?お父さんに感謝の気持ちを伝える大切な日ですが、母の日の「カーネーション」のように明確なイメージがないため、何をプレゼントすれば良いか悩む人も多く、つい忘れてしまうこともあります。
感謝の気持ちはあるのに、父の日の準備が直前になってしまうのは少し残念ですよね。ここでは、2024年以降の父の日の日付や、父の日の由来、マナーなどの知識を紹介していきます。

父の日は毎年6月15日から21日の間の日曜日に設定されています。ちなみに2024年は6月16日(日)です。

この期間は、母の日が5月の第2日曜日に定められているのと同様です。そのため、母の日と一緒にカレンダーに書き込んでおくと便利です。

目次

父の日はいつから始まった?歴史について

父の日は世界中で祝われていますが、必ずしも6月に行われるわけではありません。日本では6月の第3日曜日に設定されており、多くの国でも同じ日を採用していますが、元々はアメリカ発祥です。20世紀初頭、ある女性が母の日があるのに父の日がないことを不満に感じ、大統領に働きかけた結果、1966年に正式な記念日となりました。

日本では1950年頃に伝わったものの、母の日ほどの認知度はありませんでした。しかし、1981年に「日本ファーザーズ・デイ委員会(FDC)」が設立され、ベスト・ファーザー賞などのイベントを通じて普及しました。

父の日の起源

日本での父の日のルーツは110年以上前に遡ります。アメリカのワシントン州に住むソノラ・スマート・ドッドという女性が、1909年に父親への感謝を示す日を提案したのが始まりです。彼女の父ウィリアム・ジャクソン・スマートは、南北戦争に従軍し、戦後は6人の子供を男手一つで育て上げました。ソノラはその父への感謝の気持ちを形にしたいと考えました。

最初の父の日は1910年、ソノラの父の誕生日に近い6月第3日曜日に地元で開催されました。後にウィルソン大統領が式典に参加し、1966年にジョンソン大統領によって正式に国の記念日として制定されました。

世界の父の日の祝い方

アメリカでは父の日に赤いバラを健在の父親に、白いバラを亡くなった父親に贈る習慣があります。家族で一緒に過ごすことが重視されます。

イギリスやカナダでも6月第3日曜日に父の日が祝われ、ネクタイや靴下などのプレゼントが一般的です。

イタリアやスペインなどのカトリック圏では、3月19日の「聖ヨセフの日」が父の日にあたります。特にイタリアでは伝統菓子のゼッポレを食べる習慣があります。

ドイツでは復活祭の39日後の木曜日、「昇天日」が父の日となり、ビールを飲み交わす日でもあります。

韓国では5月8日が「父母の日」とされ、両親に感謝を伝える日です。台湾では8月8日が父の日で、「パパ」と「88」の発音が似ていることが由来です。中国では日本と同じく6月第3日曜日に「父親節」が祝われます。

フランス、香港、シンガポール、中南米諸国など、多くの国でも6月第3日曜日が父の日として採用されています。

父の日を作ったのは誰?

1966年、第36代アメリカ合衆国大統領リンドン・ジョンソンが父の日を称える大統領宣言を発表し、6月の第3日曜日を父の日と定めました。母の日がアンナ・ジャービスの提唱により1914年に祝日となったのに対し、父の日が国の記念日として正式に認められたのは1972年でした。

父の日におすすめの花は?

父の日のプレゼントにはお花もよく選ばれており、日本では一般的に「黄色いバラ」が人気です。

これは、アメリカで最初の父の日式典が行われた際、生きているお父さんには赤、亡くなったお父さんには白のバラが捧げられたことに由来します。日本では「日本ファーザーズ・デイ委員会」が「イエローリボンキャンペーン」を提唱し、黄色が父の日のシンボルカラーとなりました。黄色には「幸せ」や「希望」「尊敬」「愛する人の無事を願う」といった意味があり、そのため、同じ黄色で「あなたを見つめる」「光輝」という花言葉を持つヒマワリも人気です。

その他、威厳のある花姿で香りが強すぎないスカシユリや、豊富な色合いでアレンジしやすいガーベラも人気があります。

父の日のプレゼントや花を贈る際のマナー

父の日のプレゼントには特定のルールやマナーはありませんが、一般的なギフトマナーを押さえておくことは大切です。ここでは熨斗や包装の仕方について説明します。

熨斗(のし)紙の付け方

お父さんへのプレゼントには通常のラッピングでも十分ですが、義理の父などフォーマルな場合には熨斗紙を使うと良いでしょう。父の日に適した熨斗は、一般的なお祝いに使われる紅白蝶結びのものです。これは何度でも結び直せることから、縁起が良いとされています。

逆に使ってはいけないのは、仏熨斗と呼ばれる白黒の結び切りの熨斗紙です。これはお葬式などの一度きりで終わるべき場面で使われるため、父の日には適しません。

表書きや連名の書き方

熨斗紙の上段に贈り物の目的を書く「表書き」、下段には贈り主の名前を記載します。複数の贈り主がいる場合、連名として「有志」「仲間」「同僚」などと記載します。この際、名前は年齢順や役職順に右から左に書きます。3名を超える場合は「子ども一同」などとすると良いでしょう。

表書きや連名を書く際は、サインペンや筆ペンを使い、ボールペンやシャーペンは避けるのがマナーです。また、水引や熨斗に文字がかからないように注意し、楷書で丁寧に書きましょう。

父の日におすすめの表書き

  • 「感謝」:広く使える表書きで、実の父・義理の父問わず使えます。
  • 「お父さんありがとう」:実のお父さん向け。ひらがなで柔らかい印象です。
  • 「父の日」:義理のお父さん向けに人気で、シンプルでわかりやすい表書きです。

熨斗(のし)紙の付け方

熨斗紙を付ける場合の包装方法には「内熨斗」と「外熨斗」があります。

  • 内熨斗:熨斗紙を商品のパッケージに付け、その上から包装紙で包む方法。開封するまで熨斗が見えないため、主に内祝いに使われます。配送する場合に熨斗紙が傷つかないようにするためにも適しています。
  • 外熨斗:商品を包装紙で包んだ後に熨斗紙を付ける方法。何の贈り物かがすぐに分かります。結婚祝いや出産祝いに適しています。

父の日の場合はどちらでも構いませんが、宅配便を利用する場合は内熨斗が適しています。

父の日のプレゼントや花の予算

父の日のプレゼントの予算は、3,000~5,000円が最も多く、次いで5,000~1万円台が一般的です。母の日と同程度の予算を考える人が多いですが、最も大切なのは感謝の気持ちです。お父さんとの関係性や特別な事情を考慮し、無理のない範囲で予算を調整しましょう。

義理の父へのプレゼントも実父と同じくらいの予算にすると良いでしょう。事前にパートナーと予算について話し合うのがおすすめです。

まとめ

一年に一回の父の日をぜひ今年は祝ってみてはいかがでしょうか。普段言えないこともこの日ばかりは言いやすいかもしれませんね。

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