お子さんがゲームをしている姿を見て、ゲームのやり過ぎを心配されている親御さんも多いのではないでしょうか。ゲームに熱中するあまり成績が落ちたり、視力が低下することが気になりますよね。
この記事では、小中学生が1日にどれくらいゲームをしているかについて解説し、適切なゲーム時間を設定するための方法をご紹介します。
お子さんのゲーム時間について悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
1日にゲームをする時間
小中学生が1日にゲームをする時間を以下の表でまとめました。お子さんと同じくらいゲームをしている子どもがどれくらいいるか、ぜひ確認してみてください。
ゲームプレイ時間の割合
ゲーム時間 | 割合 |
---|---|
1〜2時間 | 約24% |
30分~1時間 | 約23% |
ゲームをしない | 約9% |
4時間以上 | 約11% |
このデータから、ほとんどの小中学生が毎日ゲームを楽しんでいることがわかります。特に、「1〜2時間」ゲームをする子どもが全体の24%を占め、次に多いのが「30分~1時間」の23%です。また、ゲームを全くしない小中学生は9%に過ぎず、4時間以上ゲームをする子どもが11%もいることがわかります。
なぜゲームのやり過ぎは良くないのか
お子さんがゲームを長時間プレイしていると、さまざまな問題が心配になりますよね。ゲームのやり過ぎが良くない理由は以下の通りです。
ゲーム依存症のリスク
長時間のゲームプレイは依存症を引き起こす可能性があります。2019年に世界保健機構(WHO)は、ゲーム依存症を「ゲーム障害」として正式に認めました。具体的な症状としては、時間管理ができない、学校や仕事よりもゲームを優先する、ゲームができないとイライラや不安を感じるなどがあります。また、ゲームができない状況で暴言や暴力行為をすることもあります。
成績の低下
ゲームをやり過ぎることで勉強に費やす時間が減り、成績が落ちることがあります。長時間のゲームプレイにより、予習や復習の時間が不足し、授業についていけなくなることがあります。家庭での学習習慣を維持するためにも、ゲームの時間を適切に調整することが重要です。
視力の低下
長時間のゲームプレイは目を酷使するため、視力の低下を招く可能性があります。特に小型のゲーム機を使う場合、目と画面の距離が近くなりすぎることが視力低下の原因となります。定期的に目を休める時間を設けることが大切です。
生活リズムの崩れ
夜遅くまでゲームをすることで睡眠時間が短くなり、生活リズムが乱れることがあります。睡眠不足は翌日の日中に影響を与え、集中力の低下や学力の低下を招くことがあります。お子さんと一緒に深夜のゲームプレイを避けるルールを作りましょう。
これらの理由から、お子さんがゲームを適度に楽しむためにも、時間を制限し、バランスの取れた生活を送るようにサポートすることが大切です。
ゲーム時間を設定するためのポイント
お子さんの1日のゲーム時間を決める際、どのようにルールを作れば良いか悩むことも多いでしょう。以下のポイントを参考にしてみてください。
お子さんと一緒にルールを決める
ゲーム時間の制限を設定する際は、お子さんと一緒に話し合って決めることが重要です。親だけが決めるのではなく、子ども自身が納得してルールを守ることが大切です。一方的なルール設定は、隠れてゲームをしたり、嘘をつく原因になりかねません。
ゲーム購入前にルールを話し合う
ゲームを買う前に、事前にルールを話し合うことがポイントです。購入後にルールを設定するよりも、事前に話し合っておくことでストレスを軽減できます。お子さんに納得してもらった上でルールを決めましょう。
ゲームをご褒美にしない
勉強のインセンティブとしてゲームを利用することは避けましょう。最初はうまくいくかもしれませんが、次第にもっとゲームをしたいと要求が増える可能性があります。勉強の重要性とゲーム時間のバランスについて話し合い、ゲームを報酬としないようにしましょう。
ゲーム禁止時間を設定する
深夜や早朝など、お子さんがゲームをしない時間を設定し、その時間帯にはゲームができないように設定することが大切です。生活リズムを整えるためにも、スマホやゲーム機で制限をかけましょう。ただし、ルールを決める際は必ずお子さんの納得を得てから設定してください。
ルールを破った場合の対応
お子さんがゲームの時間制限を破った場合は、すぐに叱るのではなく、まずは理由を聞いてあげましょう。反発を防ぐためにも、お子さんがなぜルールを破ったのか話し合い、今後どのようにルールを守るか一緒に考えることが大切です。子どもの意見を尊重し、自分で考えて行動する力を育てることがポイントです。
お子さんと一緒にルールを作り、納得してもらうことで、ゲームの時間を適切に管理し、健全な生活リズムを保つことができます。
まとめ
一般的に、小中学生が1日にゲームをプレイする時間は「1〜2時間」が多いですが、中には4時間以上プレイする子どももいます。長時間のゲームプレイは、ゲーム依存症や学力低下、視力の悪化といったリスクを伴います。そのため、適度な時間内での利用が推奨されます。
ゲーム時間を管理するためのポイント
- 事前にルールを設定する ゲームを購入する前に、お子さんと話し合い、納得できるルールを一緒に決めることが大切です。ルールを先に決めることで、後からの変更によるストレスを軽減できます。
- ゲーム禁止時間の設定 お子さんがゲームをしないと決めた時間帯(例えば、深夜や早朝)には、ゲーム機やスマートフォンで制限をかけ、利用できないように設定することをおすすめします。
長時間のゲームプレイを避け、バランスの取れた生活をサポートするために、これらのポイントをぜひ参考にしてみてください。